えみため日記 

日はまた昇る! 言霊のさきはふ國 神づまり坐すこの國に 生まれたことのしあはせを♪

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‥と杜牧のうたにありますが、今日は晴れてうららかです (^^)
桜も満開♪ ‥すこし風がつよいですから、花びらが舞いはじめないかとそわそわ。
たえて桜のなかりせば、こんな思ひもないのですけど。
 この季節になるとおもひだす、小倉百人一首の紀友則のこのうた

           さくらの花のちるをよめる

 久方の 光のどけき春の日に しづこころなく花の散るらむ


 田辺聖子さんは、國文學をまなんでいた若きころ、この「らむ」がひつかかつてしようがなかつたさうです。「『らむ』は推量の助動詞だから、『静心』なく花が散るのだろう、とくると、ぜひともこれはその上に、『など』(なぜ)という言葉が入らないと理屈に合わない」と。
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「若い時というのは、物事が杓子定規にきちんと進行しないと気になってならぬ、偏狭で依怙地なところがある。当人は純粋だと思っているが、ナニ、それはただ人間の身幅がせまいだけである」

「しかし歌というのはふしぎなイキモノで心をとざした人が読んでも、その中へは、入ってきてくれないが、先入観をもたない自由な心の人が、こだわりなく親しむと、にわかにいきいきと起ち上ってきてくれる。――若い時をすぎてこの歌に親しむと、まことにこれは春風駘蕩という歌である。しかもそのゆったりとのどかな心象風景に、日のかげるような一抹の哀傷もある。桜の花は散りに散る。ここで『しづこころなく』という言葉が利いている。咲いている姿も美しいが、桜の花の花吹雪の美しさはまた無類である。桜は枝を離れて散りまがうときも、地に落ちても美しい」

「友則の視線は地を雪のように埋めつくす桜の花から次第に上って、梢に移る。そのひまも、花は散り、友則の頭上にも肩にもふりかかる。
(花よ。なぜそのように、しづこころなく‥‥)
とふと友則の唇に『しづこころ』という言葉が浮かびあがってきたのではあるまいか。この歌の核心は『しづこころ』という言葉だと私は思う」

「その上にこの歌の秘密は、『さかたのかりのどけきるのに』と、「ハ」行音が重なって耳に快くひびくところである。ほんとうに歌は理屈ではない、とつくづく思う。友則はベテラン歌人であるから、「ハ」音を活用したのは彼の技巧であって、偶然の産物ではないだろう。しかし結果は予想以上となった」

「唇にのぼらせやすい、なだらかなしらべは、人間のつくったものとも思えない。人の手に神が(古典的にいえば鬼が)手を添え、力をかしたというようなところがある。どこかで神秘な窯変を遂げ、さながら『春の心』そのものといった美しい歌が生まれ出た。まさにアプロディテの誕生、というところ」

「私はこの歌が、いかにも春らしくて好き――というようになるころには、五十歳をすぎていた。
 やーれやれ。
 トシを重ねるということは、たぐいもなく嬉しいことだ。
いままで見えなかったものが見え、こぼしつづけていたものを拾いもどすことができる。そうなると、『など』もいらない、『らむ』の在りどころも推察できるようになる。理屈ぬきで、私はこの歌に親しむのである」

 まへにもご紹介 (^^); しました「田辺聖子の小倉百人一首」から引かせていただきました。この”お聖さんの百人一首語り”には現代人ふたりの聞き手、熊八中年と与太郎青年がゐます。お聖さんのお説拝聴と黙ってきいてゐるわけはなく、茶々はいれるヨタはとばす?
さうして一話を笑つてをさめる、”お聖さんの落語”みたい‥
 与太郎青年に、33番久方の、の感想をきいてみますと、こんなあんばい。

「いやあ――『しづこころなく』は今は人間の方とちゃいますか、ハハハハ」

「僕ら、会社の花見の日ィは、幹事は朝早うからゴザ持っていって、場所占領せんならん。そいから缶ビール、ウイスキー、弁当の手配、と目のまわるいそがしさ、宴会はじまったら誰も花なんか見てへん。花のほうが呆れて、『しづこころなく、人さわぐらん』と思うてまっしゃろな」

���݂�1なんか山村浩二の『頭山』観たくなつた‥



さういへば、今夜は二週間ぶりに、ラジオ深夜便で「田辺聖子 新源氏物語」朗読があるんでした♪

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