えみため日記 

日はまた昇る! 言霊のさきはふ國 神づまり坐すこの國に 生まれたことのしあはせを♪

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2009.10.31

「春琴物語」

 映画「春琴物語」(1954)につき、ネタバレ有り。m(__)m

shunkin1.gif 京都文化博物館・映像ホールで春琴物語」をみてきました。谷崎潤一郎の「春琴抄」は、昭和10年、田中絹代の春琴、高田浩吉の佐助で島津保次郎が監督した「春琴物語 お琴と佐助」を最初として、何度も映画化されてゐますが、今日のこれは2度目の映画化とか。左の写真は京マチ子扮する春琴の立ち姿。うーん、綺麗…! なんだけど、写真がブレブレですのでちいさくしました(´・ω・`)
 この「春琴物語」、1954(昭和29)年公開ですが、1950年の「羅生門」で艶麗な人妻を演じた京マチ子も、この「春琴」では30歳。はたち前の”とうはん”にはチョッと苦しいかんじですが、「ロミオとジュリエット」のジュリエット役は、乳母の年頃の女優が演じるのが良いと云われるさうですから、すこし年上のはうが「若さ」を客観的に演じられてヨカッタかも(^^) 

 伊藤大輔監督は、男の映画!つてイメージがあつたのですが、いや、この「春琴」もなかなか…! ことに、お琴が眼の見えた幼い頃習つた踊りを思ひ出し、雪の中で無心に舞ふシーンは美しかつた。ただ、美しいばかりの映画でなくて、お琴と「名取り」を争ふおえい(杉村春子)を配して嫉妬のうずまく芸事世界のきびしさを浮き上がらせたり、お琴と佐助が肉体的にむすばれるまでを、ぼかさずはつきり描いたり――と、花の根元の”泥”もしつかりえがくところが、この演出の「主張」なのだと思ひました。
 原作にない人物(おえいや、”実行犯”のやくざものなど)を登場させるなど、大胆に原作に手を入れてゐて、映画のラストは死んだ筈の娘を、春琴と佐助が馬車にゆられつつ、心の弾みをおさへかねる面持ちで迎へにいくといふ、心がじんわりするシーンになつてゐます。甘い!といはれるかもですが、ワタシはこのラストがうれしかつた…

 と、思ふほどに、花柳喜章演じる佐助の尽くしやうは健気で、彼もまた眼をつぶして師弟主従しつかり心が結び合はされました。をはり。では、なにか寂しいやうな気がして…。
 かういふ甘チャンは、そもそも谷崎文学とは無縁の衆生なんだけど(^^); そんなヤツにも”映像美”のおすそわけに与らせてくれる、映画ッていいなあ…と思つたんでありました。

 聴けばすぐそれとわかる伊福部昭の音楽と、宮城道雄監修の箏曲がとてもいい。美濃屋の別荘に招かれて春琴と佐吉が合奏する場面など、じつに聴き応へがあります。山崎安一郎のカメラも美しい。モノクロなのに、木々の緑や流れる水の景色が眼に沁みる。このカメラが写しとる春琴の、陶器のやうななめらかな肌…。かんのうてき、とはきつとかういふのを云ふのでありませう(^^) 眼福眼福♪ 

shunkin3.gif 今日ググつてみるまで知らなかつたのですが(!)、昨年映画化されてゐたのですね。山口百恵・三浦友和の「春琴抄」からじつに30年ぶりとか。サイトでトレーラーみてみたんですけど、やはり今日の「春琴物語」のあとでみると、なんといひますか、その…(^^);
斉藤工クン扮する佐助の、お琴を世話する”手つき”や”所作”が、花柳佐助とあまりにかけ離れてゐて目眩がしたです たつた百年かそこらのうちに、日本人はずゐぶん変つてしまつたんですね。

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