えみため日記 

日はまた昇る! 言霊のさきはふ國 神づまり坐すこの國に 生まれたことのしあはせを♪

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 ニュースで麻生新総理の所信表明演説を聞きました。

あ、麻生さ~~~ん‥ どうか奇手を狙はず、どつしり正攻法でお願ひします。
それでなくとも、足をすくひたい輩が充満してゐるんだから‥ 連中、まづ中山国土交通相を血祭りにあげて、おほひに気勢を上げてゐることでせう。
細田幹事長も、「麻生語」つて‥(^^);

いま店頭にでてゐる週刊誌、ざつとみてきましたが、どれも申し合はせたやうな”麻生sage”。マスコミが叩くといふことは、ワタクシたちが期待して良い宰相であるといふことですね。

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2008.09.27

へ‥へたりあ

hetalia.gif ‥ヘタレました。遅まきながら(^^);
 ネット発の”国”擬人化マンガ、それも先の大戦で、はなはだ不甲斐なかつたイタリアが主人公!とは。
ヘタリア』面白いです!

 副題?にも "Axis Powers" とうたつてゐますが、枢軸国中もつとも早くに戦線離脱、はイタシカタないにしても、そのあとちやつかり戦勝国にまじつて敗戦の日本に賠償金まで請求しやがりました、このイタ公め!倶に天を戴かず!と怒髪天を衝いてもよささうなものなのに、日本人つてホントに忘れやすいなあ‥ 過ぎたことは水に流して♪といつまでも根に持たないのがいいところなんでせうね(^^);
こんなに可愛く描いちやつて、この!

 このなにをやらせてもヘタレなイタリアを、弟分として可愛がる?律儀なドイツ兄さんがいぢらしい。かつて青池保子サンの『エロイカより愛をこめて』の”エーベルバッハ少佐”が人気を得たり、まだまだニホンジンはドイツへの憧れ止みがたく、な
とこがあるのかしらね(^^) ワタクシには、”御馬鹿さんですね!”が口癖のオーストリアくんが面白かつた。ナカナカ頭にはいらない、あのヨオロツパのごたごたが(オーストリア継承戦争とか)が、おかげさまでうつすら判つたやうな!?

 この『ヘタリア』すでにドラマCDがでてるんですね! で、これからアニメにもなると!(スゲエ!) ますますのご発展を、たのしみにいたしてをるですよ
(さて、もつかい読みなほして、カオの判別精度を上げなくつちゃ!)

gosan.gif ヘタレといへば、この第二次世界大戦前夜は、ヒトラーの台頭をみすみすゆるした英仏も、イタリアに劣らずヘタレてをりましたね ことにの弱腰は目に余るものがあつた‥ 
といふ事情を、この児島襄著『誤算の論理』(文春文庫)が詳しくのべてゐます。
わが国フランスは平和国家である。平和とはなにか‥‥それは戦争をせず戦争にまきこまれないことである。いかなる代償をはらっても戦争を回避することである
とは当時の仏外相G・ボネのことばですが、その言葉どほりフランスは、領土的野心をあらはにするドイツとの衝突を避け続けたあげくに、遅きに失した宣戦布告からわずか42日にして首都陥落の憂き目をみる‥
 東洋の平和国家が、その轍を踏むことにならぬやう祈るばかりですが‥

『ヘタリア』第1巻は、くんの "やる事は決まってるだろ! ドイツに宣戦布告だ!" といふセリフで終つてゐます。いよいよ風雲急を告げる『ヘタリア2』は怒濤の第二次世界大戦編か? ( ゚∀゚) ワクワク‥ (『誤算の論理』をおよみになると、いつさう面白くなることはうけあひであります^^:)

senkou.gif お彼岸にかぎらず、毎日お線香を焚くことになりまして‥ 買ひ置きはみるみるすくなくなりました。
どうせなら匂ひのいいのがほしいな、と百貨店へ。
う~ん、でもこれつて見て判るもんでなし(^^); 線香そのものの匂ひと、焚いてからの匂ひとでもまた違ふしな‥
”すこしづつ、いろんな香りのが入つてゐるのつて、ありませんか?”と店員サンに無茶をいふ。
しんせつな店員サンは、ぢやサンプルをお持ちしませう、と言つていろいろ出してきてくれました。
 オカネも払はずにこんなに持つて帰つてしまつて、すみません(^^);
 キレイな紙箱に5、6本くらゐづつはいつてゐます。ワタクシ的には、真ん中の”宇野千代ブランド”『淡墨の桜うすずみのさくら』といふのが気になるなあ。
 これから1種類づつためしてみるのがたのしみです

 これも伊勢白山道さんがおすすめになる「三本線香による先祖供養」を始めたがゆゑですが、日々淡々とご先祖の位牌(もしくは短冊で自作してもよいさうです)に向かつて、感謝の心でお線香をあげる、たつたこれだけのことで”彼岸”のご先祖に思ひが届き、逝ける人も生ける人もともにとらはれから脱していくといふ、シンプルで具体的なメソッドが、いまひろく共感をよびつつあるやうです。

”ナニのんきなコト言ふてんの? コドモさんがエライめに合ふてはる物騒なときに”
といはれさうではありますが‥
 そしてもちろん、これから容易ならざる事態がふりかかつてくるのでありませうが、さういふとき、わたしたちに何ができるでせうか?

 ココロ(霊界、と言つてもよいでせう)につもるあれやこれやの塵芥を祓ひ、きれいにしていくこと。それでしか”現象”の世界は変り得ないのではないでせうか?
一見、のんきで迂遠な方法にみえて、この伊勢白山道さんの”先祖供養”は、現実を変えるたしかな道なのでは‥と思ふのです。

2008.09.23

お彼岸の中日

hagi2.gifhagi1.gif
 萩の花もそろそろ終り‥ 今日はお彼岸の中日でした。
 
 こどもの頃、お彼岸といふのは”なぜかおはぎがたべられる日”でした。お墓参りといふものをしないウチでしたので‥ 長じてからウチにお仏壇といふものが来、お盆とお彼岸にはお供へをするやうになりました。
 いまもキホンは、十五夜はお月見団子の日! お彼岸はぼたもちの日!ですけど(^^);  まへにも申しました”伊勢白山道”さんの先祖供養を知つてからは、お彼岸は、いつものご供養をもうすこし念入りに? お線香プラスお花やぼたもちでさせていただく日、といふかんじになりました。
 それだけでなく、”彼岸”に行かれたはずの存在の”近さ”を日々感じながら生活するやうになつたといふか‥ 

 それまでは、お盆があつて、春と秋のお彼岸があつて、ニホンジンつて先祖供養ばつかりしすぎ?と思つてゐましたが‥ 
 時をへだてた先祖と子孫が、いまも間近にくらす国、が日本なんだな、といまは思ふ次第です(^^)

higanbana.gif 

 ホントにお彼岸の頃に咲くから彼岸花なんですねえ‥(^^);
 かういふものと判つてゐても、葉つぱもなしに地面からぬつと顔を出してゐるのをみると、ギョッとします。遠くに咲いてゐてもすぐ眼につくのは、この紅さのためなのか‥
 神サマの傑作!と思ふけど、やつぱり不思議な花です。



 今日地上波で、映画『男たちの大和』を放映してゐましたね。見ませんでしたが(^^);
公開時に映画館でみました。開口一番の感想は「‥こりゃ『海軍残酷物語』だわ」
佐藤純弥監督のデビュー作?が「陸軍残酷物語」だつたときいてゐます。
戦争映画といふよりは、戦闘行為により”屠殺”されていく兵たちを、これでもかと描いた”反戦”映画だつたといふ印象。反戦平和運動家のみなさんが心配されなくとも、もう今の日本で手放しの大日本帝国とその聖戦への讃歌がつくられることはないでせう。

 誤解なきやう、いそいで言ひ足しますと(^^); わたくしもあの大戦のすべてを肯定したいと思つてはをりません。ことに開戦の経緯については、アメリカにすれば願つたり叶つたりの、ハワイ真珠湾”奇襲”攻撃、参戦への口実をあたへ世論を奮ひ立たせたのみならず、損害は旧式戦艦のみで虎の子の空母は無事、オイルタンクへの第二波攻撃もなし――これはいつたい、誰がための開戦であつたのか。真珠湾奇襲そのものが政府の基本戦略を越えた海軍の突出といふべき作戦だつたことを思へば、この太平洋戦争そのものが、海軍上層がアメリカと謀つて起こした戦ではなかつたか、との疑ひが濃厚なのです。(『太平洋に消えた勝機』)
 開戦後も、わざわざ敵に腹をみせ、弱いところを叩かせてあたら艦艇をムダに失はうと努力してゐるかのごとき南方進出作戦‥ 海軍は、天皇も国民も知らぬところで帝国を敗北させるべく、これつとめてゐたのでは‥‥?

 さう考へて、はつと思ひあたりました。あまたの若人を逝かしめた「特攻」―そのひとつが戦艦大和の沖縄水上特攻だつたのですが――とは、海軍のこの背信をカムフラージュし、海軍かく奮闘せり!とのアリバイをつくるための”工作”だつたのではないかと。

 戦後のいはゆる東京裁判の結果、A級戦犯として処刑されたのは文民政治家1名の他は陸軍軍人ばかり、海軍軍人はひとりもふくまれてゐなかつた。そして、阿川弘之の著作などで”海軍は見識高く英米と戦ふことの非を悟つてゐたのに、陸軍のわからずやに引きづられてこの惨状になつた。海軍は善玉、悪いのは陸軍だ”説が流布される‥
 今なほわたしたちは、鳥籠のなかから、格子に区切られた空をながめてゐるのでせう。

 戦艦大和の映画なら、1953年新東宝製作の『戦艦大和』をおすすめしたいと思ひます。
監督は阿部豊、原作は吉田満の『戦艦大和ノ最期』、大和の元副長・能村次郎が製作に加はつてゐます。黒澤映画で知られる早坂文雄が音楽を担当してゐますが、映画のどこかで音楽を聞いたといふ覚へがない?くらゐ、全編にわたつてひそやかな緊張感といふやうなものがみちてゐて、静かな印象の映画です。
 士官たちが細君の写真を見せ合ひながら、あとに残していくものたちの事を語り合つてゐたり、若い水兵が、フネではぜんざいがたべられるとたのしみにしてゐたのにそれが出なかつた、でも弟への手紙には”ぜんざいがうまかつた”と書きました。さうすれば、弟もきつと海軍に入らうと思ふでせうから、などといぢらしいことを言つてゐたり。
大和に乗つてゐたひとたちの、これが”肉声”なのだらうか、といふ思ひがしたのでした。

BC1.gifBC2.gif

 今日でTBSの『ブロードキャスター』が幕をおろしました。
オープニングのキレイなアニメーションと音楽が好きだつたなあ(^^)
山瀬まみちやんの”おとうさんのためのワイドショー講座デス!”も聞けなくなるのか‥
番組最期、名残を惜しむ福留サン、久保サン、ナミダをこらへる山瀬まみちやん‥

 ニュースといへば。この一週間バタバタしてゐるうちに、あっといふやうなニュースがばたばたと‥
 リーマンブラザース破綻のニュースは、いよいよ崩壊の序曲か?と波紋を広げてゐるやうですが、わたくしにとりましてショッキングだつたのは、18日未明、皇居へ向けて元自衛官の男が爆発物を発射したといふ事件でした。”実害”はなかつた、たんなる愉快犯といふことで”大事件”の扱ひではないやうですが、いはば防人であつた人物が、かしこきあたりに対し不埒のふるまひに出たといふことは、”実害”以上に精神面で、決して影響の小さいものではないと思ひます。

 伊勢白山道さんのブログ、9/19のエントリーで取り上げられてゐますが、これには”霊的”背景が考へられるとか。”愉快犯”の本人に自覚はないものの、”神界”への攻撃の型示しに利用されたのだとか。ぜひ本稿をお読みいただきますやう‥

 この事件について、あの「きっこの日記」9/19にもとりあげられてゐます。きっこさん曰く、陛下には奈良あたりにお移りいただき、御所の跡地は都民の住宅、公園などに有効利用すべき、なんだとか。さらにこの事件を『ゆきゆきて神軍』とむすびつけて論じてをられるあたり、もはや確信犯?的‥(`・ω・´) そんなに皇室の存在が目障りですか?

 天皇の名に於いて戦はれたさきの「聖戦」につき、天皇に責任を求める声がいまだ止まないのは承知してをりますが、隠語で”玉(ぎょく)”と呼ばれ、専らその権威を利用されてきた天皇に、どれほど能動的に政治を動かす力があつたでせうか。
 戦後、国民の慰撫と戦没者の慰霊に尽くされた昭和帝のお姿をみれば、ほかの誰にも果たせぬ責任を、みごと果たされたと言つても間違ひありますまい‥

”世の中を動かす力を試したかつた”といふこの元自衛官の行動は、皇室をめぐる決して油断のならない状況を、うかびあがらせてゐるやうに思へてなりません
 

2008.09.17

『竹取物語』

taketori.gif 中秋の、月のきれいな頃にでも読まうかと、買つておいたのを忘れてゐました(^^)
SFショートショートの名手、星新一が現代語に訳した『竹取物語』です。(角川文庫)
日本におけるSF(!)小説の鼻祖などといはれる(『鳥獣戯画』がマンガの祖、なんていふのとおんなじやうなものか^^;)月から来たお姫様のおはなしをSF作家が訳すといふのも、なかなか似つかはしく思はれます。

 ひとつの試みとして、わたしなりの現代語訳をやってみた。心がけた第一は、できるだけ物語作者の立場に近づいてみようとしたこと。

 と、あとがきのあとの解説に書いてをられます。

 訳していて気がついたことだが、姫が天空の外の人であった点を除けば、なんの飛躍もない。竹からの出生、羽衣などはそれに付随したことである。
 動物が口をきくわけでもなければ、神仏もこれといった力を示さない。龍だって現実には出現せず、霊魂もただよわず、ラストの不死の薬はぼかしたまま。
 そこが、物語として、みごとなのだ。


 むやみと超自然の化け物など出して、ご都合主義におちゐることもなく、発想のよさが命。むだな描写に筆をついやさず、すつきりとして、かつ根底には人間的なドラマがある。さういふ『竹取物語』のおもしろさを、かうして取り出してみせてくれた人ははじめてのやうな。 
千余のショートショートを生み出してきた人だから、気づけるのかもしれません。

 それと読んでゐて思ふのは、なんともことばづかひのやさしいこと。
平易のやさしさと、物語の中を右往左往する人間たちにそそぐ眼のやさしさと。
 こんなかんたん?な日本語で、これほどのことが語れるのか、といふおどろきもあります。(書くはうは、かんたんどころでない、ことばえらびに繊細な神経をはたらかせてゐるなあ、と思ひます‥)
のきれいな頃、でなくとも(^^); 思ひだしては手にとりたい本になりました。
巻末に、脚注つきの原文も載つてゐて、たいへん親切な本です。500円でおつりがきます♪ 

 よみうりテレビ開局50周年、といふことで、昨日に続き今日も『たかじんのそこまで言って委員会』特別版が放送されました。なんか得した気分♪
 昨日は、田嶋陽子サンの心強い援軍?加藤登紀子女史のご登場!
真っ赤なお召し物のおふたりの”W口撃”には閉口しましたわ‥ 一味唐辛子はほどほどにしてホスイ‥ (´・ω・`)
 地方局よみうりテレビがみつめた関西の50年を振り返る、といふ主旨に添ひ、『委員会』でも”大阪”についておほひに語られました。大阪人の反骨性、をどう思ふ?のギロンあり、 当委員会の元委員、橋下徹府知事に三宅、田嶋、ざこばの三人が聞くのコーナーあり、また大阪の”アホ”がわからないといふ田嶋サンに、たかじんが「アホには5種類あります」と実演におよぶ場面あり。攻撃的なアホ、その上のどアホ、若いオンナノコが甘えて言ふアホォ~~、相手の言ひ分も認めつつ言ふアホゥ‥ と4つまで来て、あとひとつは?と田嶋サンが聞きたがるのへ、今日はコレで!と背を向けて出ていくたかじん‥ (^^) 皆まで言はすなや、アホ!と言ひたかつたかどうか?
shobo.gif

 大阪ついでに。
 こんなんおましてん(^^);  
 船場センタービルでみかけた消防のポスター。





tukimi1.gif 今日は旧暦八月十五日、中秋の名月です
台風が近づいてるさうですが、晴れて良かつたですね。
 ウチは月見団子を買つて食べただけ、別段お飾りはしなかつたのですけど(^^)
昨日、御堂筋を歩いてたら、自転車の荷台にススキをのせて、すう~ッと走つていつたひとがいたなあ。
軒端の月、なんちて

お月サンといつたらコレ、といふ思ひ出はおありでせうか?

わたくしがみたお月サンで、いちばん残つてゐるのが、丁度この時節にみた、三輪山の稜線からのぼる月‥でありました。
でつかい鏡が出現したのかと胆をつぶしました
”お前の心底見透かしてゐるぞ”といふかのやうな。
”明鏡”といふコトバを思ひ、また”月神”といふことも思ひ‥
お月さま、とは、わたくしにとり、慕はしくもコワい存在であります(^^);

tukimi2.gif tukimi3.gif
ほよ?                  ほよよ~~ン

handou.gif minikui.gif
「日本のいちばん長い日」は、はじめ大宅壮一編として1965年世に出ましたが、それから30年後、半藤利一氏名義で”決定版”として出版されました。
実際の執筆作業にあたつたのは半藤氏であることから、夫人の了解を経て「わたし名義に戻させていただいた」とあとがきに書いてをられます。
 ではもとの”大宅本”との違ひはないのか?比べたくとも店頭には大宅壮一編の本はないのですが‥ 意外なところで、新旧の比較をみることができました。
 鬼塚英昭著『日本のいちばん醜い日』のなかにおいて、であります。
 映画化されたこともあり、この「日本のいちばん長い日」にえがかれたことが、あの終戦間際の24時間の”真実”であつたと広く受け取られてゐるが、さうではない。
あの”宮城事件”は、偽装クーデターであつた、といふのが鬼塚氏の主張するところで、それを検討するため、デイヴィッド・バーガミニ著『天皇の陰謀』に依拠しつつ、半藤利一氏の”決定版”と”大宅本”の違ひを突き、またこの”決定版”を含めた多くの著作の”嘘”を暴いていきます。
 曰く、あのクーデターは血気の青年将校などが引き起こしたものではない、誰もが憚つて書かない、ほんたうの首謀者がゐる。それは昭和天皇にごく近い人物であつた‥

 鬼塚氏の綿密な論証には説得力があり、さもありなんと思はせられます。
なるほど、玉座の安泰は、忠義なるものたちの”血”であがなはれた、といふのが事の真相でありませう。
 しかし、鬼塚氏が”憤死”させられた阿南惟幾になりかはつてその心を述べるとして、

 ノンフィクションの手法を無視して、阿南の死霊をよび出し、その死霊をして私のペンに書かせよう。

 と書き綴る、阿南自刃の”真相”には、首をかしげてしまふのです。

 それほどまでに軍人を悪人に仕立てて、平和天皇を演じたいのか‥‥よし、天皇が袖を通したシャツを着て、天皇からもらった短刀で我が身を血だらけにしてやるぞ‥

 それは、あまりに阿南惟幾といふ人の心事を卑しめてゐはしないでせうか。
それでは、「阿南よ、もうよい」と陛下にお声をかけられて、感激の涙をうかべてゐたことが嘘になつてしまふ。鬼塚氏は、阿南の心を代弁するといひながら、彼の心を阿南にいはせてゐるのではありませんか?

 小野不由美作『十二国記』シリーズ、「図南の翼」で、王となるため昇山する少女が試練に出会ひ、苦い事実を突きつけられます。
「無血の玉座はあり得ない」と――

 その苦さを知るからこそ、阿南は甘んじて”悲しみの引き受け手”となつたのではなかつたか。だから‥‥ 彼らの犠牲の上に今日のあるわたしたちは、そのことを決して忘れてはならないのだと思ひます。

 ”8・15宮城事件”の虚飾を暴いてやまない本書は、後半に至つてその矛先を、やにはに天皇の”血”の正当性へと向けます。ネット上でも囁かれるやうになつた、”明治天皇すり替へ”説へ。さきの大戦の(にかぎらず、戦争といふ戦争の‥)仕掛人は、”国際金融同盟”であり、各国に情報網を張り巡らせる彼らに、日本の皇室とそれを擁立する勢力は、弱みを握られたのだ、と。
 さういへば、今発売中の週刊新潮で、「天皇伝説」なる奇怪な?映画を揶揄的にとりあげてゐますが、その監督を”フィルム行商人”と茶化す一方で、彼の映画があつかふ天皇家の”血”の問題を、わざわざ言ひ広める結果になつてゐることには、これを言はしめる”底意”のやうなものを感じます。

 それが何か?

 神々がお認めにならぬものが高御座に上ることなどあり得ません。
人間のちいさな分別の及ばぬ神意がある、とわたくしは”盲目的に”信じてをります。

nipponDVD.gif訂正です!
前項で「DVD未発売」と申しましたが、情報が古うございました(^^);
『日本のいちばん長い日』DVD、発売されてゐます。
(通常価格4,725円といふことですが、usedなどもつとお安く買へさうです ^^)

うーむ、しかしこのジャケット‥ たしかに阿南惟幾の自刃の場面は圧巻ですが‥ なにか、こう、それを呼び物にするやうに前面に押し出して、といふのは‥

 思い出したやうに、またビデオを引つぱり出して観たところです。
天皇陛下より下賜されたホワイトシャツを着た阿南の背が、白く光を放つてゐました。

nipponnoLD.gif 前回からまた日にちが飛びまして‥
さうだ、この映画のことを言はなくては、と気になつてをりました(^^);

『日本のいちばん長い日』であります。
1967年に、東宝2035周年記念作品として製作されました。
監督は岡本喜八ですが、知らない人に「これ黒澤明の映画だよ」とみせたら、あつさり納得してくれさうです。本当に”岡本喜八監督の黒澤映画”といひたいくらゐ、重厚長大、骨太の男のドラマです。
1945年8月14日の御前会議で「御聖断」によりポツダム宣言受諾と決してから翌日正午の玉音放送までの24時間の、さまざまな人間たちの思ひと行動――詔勅の草案をめぐる重臣たちの激しいやりとり、詔勅の放送を差し止めんと蠢動する青年将校たち、宣言受諾を決めた”君側の奸”を討つとして実力行使に及ぶ者たち、そしてその間も洋上の米艦隊向けて特攻に飛び立つ若人――がモノクロームの画面に、これ以上ないと思へる密度と緊張感で描き出されていきます。
 
 ごく最近も、福井晴敏原作の『ローレライ』や『男たちの大和』『出口のない海』などの戦争映画がつくられましたが、この『いちばん長い日』をみた目でみると、もうあまりの開きに唖然としてしまふのです。いまの俳優さんたちで戦争映画をつくるのは無理だ‥
『ローレライ』は本編初監督の樋口真嗣氏によるものでしたが、役所広司に妻夫木聡といふ主演どころに、この時代にふさわしい髪型をさせることすら出来ない。軍服の詰め襟に覆ひかぶさる役所広司の後ろ髪にタメイキがでます それでゐて舞台挨拶には、ぜひ劇場でごらんくださいなんて堂々と言へてしまふのね‥


 『その時歴史は動いた』焦土に玉音が響いた、の回では、詔勅草案中の「戦勢日に非にして」といふ部分につき陸軍大臣・阿南惟幾が異を唱へ、外相・東郷茂徳はじめ重臣たちと対立した、と描いてゐますが、奇妙なことに、阿南役の俳優の横に海軍の白い軍服を着た俳優がゐるものの、番組中ではひとこともその発言がとりあげられないのです。まるで居ても居なくても同じといふやうな。
 ここで海軍の軍服を着てゐると言つたら、それは海軍大臣・米内光政ですが、それがなんでかうまで影がうすいのか?

 『日本のいちばん長い日』では、「戦勢日に非にして」を巡り、三船敏郎演ずるの阿南陸相と山村聰演ずる米内海相(上写真)が激しく衝突します。映画のひとつの見せ場でもあるのに、NHKのスルーっぷりは何故??
 
 思ひますに、最近この戦争における海軍の挙動の怪しさ、特に米内光政、山本五十六など阿川弘之著”海軍提督三部作”で称揚されてきた人達の”裏”をうがつ著作がでて、海軍善玉説の神通力がうすれてきてゐるからではないでせうか?
 
 たとへば、『日本のいちばん長い日』の冒頭、鈴木貫太郎首相が、当初ポツダム宣言をすぐさま受諾にうごいては無用の動揺をあたへると慎重になつてゐたため、それが宣言を黙殺するとの報道になり、原爆投下につながつた――といふ”状況説明”があるのですが(この説明だけでゆうに20分‥このあとやうやくタイトルが出るのです^^;)三村文男著『米内光政と山本五十六は愚将だった』によれば、この「ポツダム宣言黙殺」を鈴木首相にいはしめたのは米内光政であるといひます。三村氏は、米内はソ連による仲介などといふ”幻”を信ずる老人性痴呆におちいつてゐたのだと”推測”されてゐるのですが。
 
 また、あの悪名高い「国民政府(=蒋介石政権)ヲ対手トセズ」発言を近衛首相にさせたのも米内光政であるといひ、すれば米内は、ターニングポイントのたびごとに日本の舵取りを狂はせてきた、非常に怪しい人物といふことになり、副島隆彦氏などは明瞭に”アメリカのスパイであったろう”と断じてをられるほどです。
 
 映画の原作となった大宅壮一編『日本のいちばん長い日』に、15日未明、割腹をまへにした阿南惟幾は、義弟に「米内を斬れ」と言つた、と記されてゐます。このことばは謎とされてきたさうですが、もしかしたら阿南は、米内光政の何者たるかを知つてゐたのかもしれません。
映画では、関係者を慮つてか、「米内を斬れ」の言葉はとられてをりません。
(しかしこの、三船敏郎凄絶の演技による阿南自決の場面‥ いかなる筆にも尽くされぬと思はれます)

 不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹氏によれば
とにかく、その豪華俳優が演じるほとんどが、官僚と軍人である。そして、今の我が国に跳梁跋扈するドグサレ官僚からは想像もできないが、出てくる名もなき官僚や軍人が、おのおの理想は全然違うものの、日本のためにという同じ目的のため、たった一日、長い二十四時間、真っ白な灰になるまで燃え尽きる様は凄まじい。原作もエエが、映画もシブい」
「シブい、シブい二時間半である。日本の全公務員は、仕事をサボってでも観るべきである
」(「私の異常な愛情」~不肖・宮嶋流 戦争映画の正しい観方~)

 すべての日本人にみていただきたいのであります。
(なのになんでDVD未発売?? レンタルビデオをさがすしかないやうですね‥)
 ↑これについても訂正がございます(次項)

って、今日にかぎらないのですけどね
ごぶさたいたしました! 8/31締め切りの公募にまた例の如くカケコミで、その後しばらくぼ~っとしてをりました(^^);

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今日放送のNHK「その時歴史は動いた」で”シリーズ日本降伏”として、「焦土に玉音が響いた」~8月15日・終戦決定までの道程~といふのをやると予告をみまして、嫌な予感がしてをりました(´・ω・`)
 いはゆる「日本のいちばん長い日」ですね。
昭和20年8月9日、ポツダム宣言の受諾を巡る最高戦争指導会議の最中、長崎に2つめの原子爆弾投下。それから8月15日正午の「その時」までを追ふ、といふ番組。
9日にソ連の参戦を聞き、ソ連を介しての終戦工作の失敗を知つての戦争終結への舵取り‥決して迅速とは言へなくとも、各方面、ことに陸海軍の意志をまとめつつの終結への努力であることを思へば、決してモタモタし過ぎたとはわたしには見えないのですけれど‥ 高天原の神さまがたでさへ、”神諮りに諮りたまひて”ものごとをお決めになる。この国の”民主主義”は時間がかかるのです。
 番組は、ポツダム宣言受諾の他なしと知りながらも、「国体護持」といふことにこだはつたために意思の統一に手間取り”終戦”が遅れたこと、そのため多くの無辜の命がうしなはれたと訴へます。「国体護持」とは狭義には「皇室護持」のことであり、「それは国民の生命より上位におかれていたでしょうね」とゲストの保阪正康氏をして言はしめる。
 この番組だけを無批判にながめてゐたら、視聴者は、さうか国民を無視して国体護持なんかに拘泥するから、たくさんの人が死んだんだ、と刷り込まれてしまひさうです。

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といふのも、「その時」昭和20年8月15日正午の「玉音放送」の音声をきかせつつ、その字幕に添へて、宮城前に拝跪する人々から、激しい戦火の模様、泣く赤子、震へる子ども、崖から身を投げる婦人、炸裂する原子爆弾、空襲で焼き焦がされた炭のごとき遺体‥ をつぎつぎ映しだしていき、さうした惨禍のすべてが、終戦をもつと早くに決断されなかつた天皇の責任であるとさへ言ひたげにみえるからです。
 ごていねいにも、「責任をおとり遊ばしてご退位あるべき」と記した木戸幸一日記の一部を画面一杯に映し出してもみせる。
 番組の前の方で、戦前の統治システムとして、天皇は政府の決定を裁可する立場、決定の責は政府が負ひ、天皇は無答責であると説明したばかりだといふのに‥
 日本がポツダム宣言受諾に向かふことは百も承知のはづの米軍の、都市への無差別爆撃も原爆投下も立派に戦争犯罪であります。なにもその責めまで日本が負ふてやることはないでせう。とあたりまへのこともいへないのが、戦に負けるといふことなのでせうが‥。

 かういふ番組づくりをみてをりますと、未来永劫、日本を敗戦の屈辱に縛り付けておきたい意志が、いまだ強固に働いてゐるのだと再確認させられます‥

こよみ

2008 / 09
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